〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

北陸新幹線開業後の「しらさぎ」の存続は難しいと思う

2023年3月までに予定されている北陸新幹線の金沢~敦賀間延伸開業ですが、その際、現在の北陸本線の特急は新幹線開業と平行在来線の第三セクター化に伴って敦賀止まりとなり、北陸新幹線との乗り継ぎが図られる事が予想されています。 これに対して福井…

京急の「各駅停車に乗ったらポイント付与」は通勤を変えるかも知れない

6月24日、京急電鉄は平日の朝ラッシュ時に上り普通電車を利用した乗客に対し、ポイントを付与するサービスを7月から始めると発表しました。スマートフォン向けアプリの「KQスタんぽ」を使用し、平日7時30分から9時の間に運転される普通列車の車内放送で「ほ…

もし北海道新幹線が札幌~新函館北斗間を先に作っていたら

以前、苦境が続く北海道新幹線と好調を維持する北陸新幹線の結果の差について記事を書いたことがあります。正直、内容については賛否両論だったかと思いますが、その後ふと思った事があります。 「もし道内区間を先に建設した場合、ひょっとしたら状況は全然…

中づり広告で阪急電鉄が「炎上」してしまった理由

6月10日、阪急電鉄は6月1日から実施していた企業ブランディングを手掛ける会社「パラドックス」が発行した書籍「はたらく言葉たち」とのコラボ企画「ハタコトレイン」の運行を中止し、中づり広告の掲載も取りやめる事になりました。 この企画は京都線、神戸…

バニラエアの異例過ぎる「明るい統合」・消えゆくブランドへのリスペクトの意味は

6月1日、バニラエアの成田ー那覇線がピーチに移管されました。10月まで続くバニラエアからピーチへの路線移管の第一弾になります。この路線は以前ピーチも運航していましたが、2017年3月に撤退。ピーチ的にはバニラからの移管で再就航となった格好です。就航…

三菱重工のCRJ事業買収はMRJ巻き返しの切り札か、それとも「終わりの始まり」か

5月30日にMRJの名称変更報道に関して少々辛辣なタイトルで記事を書きましたが、それから一週間後、MRJに関して更に大きな報道がありました。 ↓先週書いた記事はこちらを参照して下さい。 www.meihokuriku-alps.com 6月5日から6日にかけて、報道各社が「三菱…

車内販売を縮小・簡素化するJR東日本と充実させる東海道・山陽新幹線。正しいのはどっちだろう?

5月28日にJR東日本から6月末でホットコーヒーの販売と北陸新幹線での弁当・デザート・お土産類の販売終了がアナウンスされました。3月のダイヤ改正での縮小に続き、またしてもJR東日本の車内販売は縮小することになります。 trafficnews.jp 前回の車内販売縮…

東海道新幹線や航空業界の「もしも」の話(平成編)

東海道の交通にまつわる「もしも」を考える話、今回は平成時代の「もしも」を考えていきます。昭和編をまだご覧になっていない方はこちらをご覧下さい。昭和編も長くなったけど、平成編、特に最後のJAL破たんの話はかなり長くなったなあ・・・ www.meihokuri…

MRJの名称変更?正気ですか?→スペースジェットになってしまった・・・

まず始めに謝りますが、今回のタイトルは少々辛辣な言い回しになっています。このタイトルを見て不快になられた方には申し訳ございませんが、今回報道されているMRJの名称変更についてはMRJの今後に悪影響を与えかねない事態なので、敢えてキツい言い回しを…

東海道新幹線や航空業界の「もしも」の話(昭和編)

東海道交通戦争の補足・振り返りシリーズ、第二弾は作中内でのいくつかのターニングポイントの「もしも」を予想してみたいと思います。歴史にifは禁物、とよく言いますが、そのifを考えてみるのも歴史の醍醐味の一つではないでしょうか。 これについては長い…

伝説のF1レーサー、ニキ・ラウダの「飛行機野郎」としての一面

5月20日、70年代から80年代にかけてF1で活躍したニキ・ラウダ氏が亡くなりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。 headlines.yahoo.co.jp 正直言うと、私はF1レーサーとしてのニキ・ラウダを知りません。彼が活躍したのは私が生まれる前の70年代から80年…

新シリーズ「交通機関の栄枯盛衰(仮)」の詳細

先日ニコニコ限定で「東海道交通戦争」のあとがきと新シリーズの予告動画をアップしました。こちらの動画はYouTubeにはアップするつもりはありませんので、気になる方はお手数ですが下記のリンクからご覧下さい。 さて、今回は最後の方でちょっとだけチラ見…

羽田発着枠のアメリカ側の配分決定・成田発はどれだけ減るのか

5月16日、アメリカ運輸省(DOT)は2020年夏ダイヤで予定される羽田空港の昼間時間帯の増便について、アメリカ側に割り当てられる予定の12枠を暫定的に割り当てたと発表しました。今後5月30日までに反対意見を受け付けたのち6月10日には正式決定、その後日本…

神戸空港の規制緩和でどうなる関西3空港

5月11日、「関西三空港懇談会」は神戸空港の運用時間を午後11時までに拡大し、1日の発着回数を60回(30往復)から80回(40往復)に増やす事で合意しました。2021年度までに実施される予定で、神戸空港の規制緩和は2006年の開港以来初めてになります。 一方で…

北陸新幹線が東海道新幹線の「対抗勢力」になる可能性

長年ニコニコ動画やYouTubeのサブチャンネルの方で投稿していた「東海道交通戦争」ですが、遂に先日完結することができました。皆様本当にありがとうございました! 東海道交通戦争・最終回「陸と空の未来予想図」 さて、今回からしばらく「東海道交通戦争」…

東海道交通戦争、最終回明日(5/5)アップします!

とりあえずご報告です。 現在、長い間引っ張ってきた「東海道交通戦争」の最終回を製作中です。原稿は既に完成済みで現在編集中、あとはエンディングの映像はめ込みと一部字幕つけ、エンディング以外のBGM選定を残すのみです。明日5/5の午後までにはYouTube…

京王観光不正乗車事件の調査報告書を読んでみた。

1月に発覚した京王観光の不正乗車問題ですが、4月24日の報道で被害額が約6000万円、JR各社からの損害賠償額が約1億8000万円にのぼる事が分かりました。同時に乗車券の販売委託契約も解除され、マルスも正式に引き上げとなりました。今後京王観光ではJR券の発…

ジェットスタージャパン・成田ー庄内線就航決定。今後のLCC就航のトレンドは「地方路線の掘り起こし」?

4月17日、ジェットスタージャパンは8月1日からの成田ー庄内線の就航を発表しました。1日1往復で成田発は午後1時、折り返しの庄内発は午後2時50分発。ジェットスタージャパンにとっては初めての東北路線となるほか、山形県にとっても初のLCC就航となります。 …

アシアナ航空売却で韓国やアジアの航空会社再編は起こる?

4月15日、韓国の大手航空会社、アシアナ航空を保有する大手財閥、錦湖(クムホ)アシアナグループは、金融支援と引き換えに保有するアシアナ航空株を売却すると発表しました。 アシアナ航空は1988年に韓国の航空会社参入規制が緩和された事に伴い、クムホグ…

航空会社や鉄道会社で活躍した昭和の運輸官僚

随分と間が空いてしまいましたが、迷航空会社列伝「東急の空への夢」第4話をアップしました。今回からYouTube版は映像の比率が多いものを、ニコニコ版は静止画の比率を増やして代理の人のセリフを増やしたものをアップしています。YouTubeのスパム対策の一環…

貸切バス運賃の旅行会社への手数料規制は必要。でもそれだけでは根本解決にはならない。

国は貸切バスの運賃について、バス会社から旅行会社に支払う手数料によって実質的な「下限運賃割れ」を防ぐための規制や対策の強化に乗り出します。5月以降、バス会社が旅行会社に払う手数料を文書に明記することを義務付けます(恐らく運送引受書のことかと…

新一万円札の顔・渋沢栄一と航空との意外な関わり

4月9日、財務省は現在の千円、五千円、一万円の紙幣を2024年度上半期に一新すると発表しました。新紙幣に使用される肖像画は千円札は日本の近代医学の父と言われる北里柴三郎、五千円札は津田塾大学の創始者で女子教育の第一人者の津田梅子、そして一万円札…

ボーイング、737MAXのシステム不具合を認める。運航再開はいつになるのか、そもそも再開できるのか。

3月から続いているエチオピア航空の墜落事故に始まる737MAXの運航停止問題。4月に入り、おおよその事故原因が判明し、生産体制にも大きな動きがありました。これまでの経緯については過去記事もご参照ください。 www.meihokuriku-alps.com www.meihokuriku-a…

JALのA350、9月1日の就航が正式決定。当日乗りに行きます(2便目だけど)

新年度がスタートした4月1日に新元号「令和」が発表され、来月の改元に向け世間はお祝いムードですね。737MAXの事故の件で進展がありましたが、当ブログも新年度一発目の記事くらいは明るい話題で行きたいと思います。 4月4日、日本航空(JAL)は9月に投入予…

大韓航空のナッツ問題から考える飛行機のピーナッツアレルギー問題

「ナッツリターン事件」の大韓航空、またもやナッツ絡みのトラブル 結構対応してくれる?機内食のアレルギー対応 実はかなりヤバい「ピーナッツアレルギー」世界の航空会社の対応は? で、問題の大韓航空とデルタ航空の対応は? まとめ 「ナッツリターン事件…

競争激化の欧州市場でまた航空会社が破産。本格的な「顧客への救済制度」が必要な時期なのでは。

画像はあまり関係な・・・いやここも潰れたか。 またもや欧州で起こった航空会社の「突然死」 運航停止になった航空会社の利用客救済の制度を検討する時期では? 「航空旅行信託基金制度」か「航空版ブリッジバンク」の創設を またもや欧州で起こった航空会…

日を追うごとに不利な立場になる737MAX、一刻も早い事故原因の究明と信頼回復を

3月10日のエチオピア航空の墜落事故以降、ボーイングと737MAXには世界中で逆風が吹き続けています。前回、737MAXが全世界で運航停止となった記事を書いた時も、「事故原因を突き止められず、対応を誤ってしまえば737シリーズそのものの歴史に幕が下ろされか…

今後のYouTubeメインチャンネルの投稿について

2月6日にメインチャンネルの収益化停止を受けてから一か月半。今日は停止後の状況と今後のメインチャンネルの方向性についてご報告します。 収益化停止の経緯についてはこちらの過去記事もご参照ください。 www.meihokuriku-alps.com まず収益化の再申請です…

愛知県との連携協定に新路線、エアアジアジャパンはようやく成長軌道に乗るのか

3月22日、エアアジア・ジャパンと愛知県は包括連結協定を締結しました。締結式にはエアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス氏も出席し、エアアジア側の本気度が伺えます。今後愛知県の観光振興や食のPRなどで連携し、具体的には西尾茶を使ったお菓子…

航空激戦区・台湾で「スターラックス航空」は成功する?

世間ではANAのA380受領と日本初飛来が大きな話題となっていますが、これはあえて無視して今日は他の話題を取り上げたいと思います。だって成田行ってないしw 今回は来年の就航を目指して準備を進めている台湾の新興航空会社・「スターラックス航空(星宇航…