〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

最終日2週間前に最後の金沢行きサンダーバードに乗った話

今更ながら2024年最初のブログ更新になります・・・

昨日3月15日で北陸本線金沢~敦賀間のJRの営業が終了し「サンダーバード」「しらさぎ」と言った北陸特急は全て敦賀止まりとなります。今日16日からは北陸新幹線金沢~敦賀間が延伸開業し、在来線は金沢~大聖寺間が「IRいしかわ鉄道」、大聖寺~敦賀間が「ハピラインふくい」に引き継がれ、「JR北陸本線」は米原~敦賀間わずか45.9kmの北陸とはほぼ縁の無い路線になります。

 

そんな北陸民にとっては色々と歴史的な一日ですが、その約2週間前の3月2日、3日の2日間、京都に行く用事ができたので、金沢発の「サンダーバード」の乗り納めをしてきました。
まずは往路の3月2日。乗ったのは金沢13:54発のサンダーバード16号でした。

この表記も金沢では見納めです・・・

ホームに上がると、ちょうど48分発のしらさぎとの並びが。鉄道ファンとおぼしき方は勿論、観光客の方もカメラを向けていました。2週間後にはなくなる光景ですもんね・・・

この表記自体は敦賀開業後も見られますが、金沢ではもう見れません。

往路は普通車指定席ですが、列車が混雑していたため座席は撮れず。なので以前撮影した座席で代用します。サンダーバードに使われる681系や683系の座席は普通車でも結構ゆとりがあっていいんですよね。

そうしているうちに列車は金沢駅を発車。途中、加賀温泉近辺で北陸新幹線の高架が見えてきます。ここ数年は工事が進む高架線を見ながら新幹線に想いを馳せるのがお約束でしたが、今回ばかりはサンダーバードの思い出に浸りながら眺めていました。

私事で恐縮なのですが、今までの人生の中で一番乗車した特急が「サンダーバード」でした。最初に乗ったのは京都の大学に進学するとき、部屋を探しに両親と乗ったとき。初めての一人暮らしと未知の世界にワクワクしながら車窓を眺めていたことを思い出します。この頃はまだ旧型車両利用の「雷鳥」も残っていましたが、こちらは金沢止まりの列車になったため、大学4年間を通じて富山に帰省する手段と言えば、大抵サンダーバードでした。

まあ、とは言っても毎回同じ列車で満足できるわけもなく、米原まで一駅だけ新幹線に乗って「しらさぎ」で帰ったり、青春18切符を使って普通列車で帰ってみたり、新しくできた富山~大阪間の高速バスで帰ってみたり、電化された小浜線経由で帰ってみたりと、色々サンダーバード以外の帰省手段も試していましたが・・・

 

その後、ありがたいことに大学時代の友人との関係は今でも続いており、彼らに会うため年に2~3回はサンダーバードを使う機会があります。私にとってサンダーバードは大学時代の思い出の列車であり、友人達との縁を繋ぎ続ける列車でもあるのです。

そんなことを考えながら、サンダーバード16号は定刻通り京都駅に到着しました。

 

 


続いて復路。京都18:09発のサンダーバード37号です。
サンダーバード自体は敦賀まで引き続き走りますが、金沢まで乗るのもこれが最後なので、奮発してグリーン車に乗ることにしました。金沢まで約2時間ちょっと。

字幕欠けちゃってるけど、京都や大阪で「金沢」の表記はもう見れないんだよなあ・・・

早めに京都駅に来たので、一本前のサンダーバードをお見送りします。この車両は683系の初期型でしたが、3両増結されて12両編成となっており、増結車の方は681系のリニューアル車でした。681系自体はまだ「しらさぎ」で走っていますが、サンダーバードの方は683系が主体となっており、681系の方は増結車両4編成しかないので実は増結がないと見られない割とレア車両。この車両を拝めたのはラッキーでした。

 

 

橋上スペースに行く階段には敦賀開業をPRするラッピング?も。関西の方視点では時間短縮と引き換えに敦賀乗り換えが必須になりますから、手放しでは喜べないかも知れませんが・・・

 

さて、もうそろそろ列車の時間なので、案内表示板の前で待ちましょうか。「グリーン車」という響きに優越感を感じつつ、到着する列車を迎えました。私が乗る37号は683系4000番台。さっきの683系は流線型の先頭車両で6両+3両でしたが、4000番台は平面顔の9両固定編成。でもこれはこれで昔の北陸特急の定番だった485系を彷彿とさせるので好きなんですが。

 

そしてお待ちかねのグリーン車へ。サンダーバードのグリーン車は2列+1列の横3列で、足下もかなり余裕があります。足下にはフットレストもあり、テーブルは引き出し式、更に全席コンセント装備と至れり尽くせり。2015年の金沢開業後にサンダーバード用の車両は順次リニューアル工事を受けており、グリーン車に関しては全席コンセント装備となりました。一方の普通車はコンセント付きなのは壁際の席のみなので、この点は大きな差ですね。

 

 

まだ開業まで2週間近くありましたが、座席には既に敦賀駅での乗り換え方法を案内するリーフレットが設置されていました。敦賀開業後は乗り換えがどうしても必要になりますから、今から周知徹底する意味合いもあるのでしょう。

 

そして列車は定刻通り発車し、順調に金沢へと走って行きます。グリーン車の旅は快適そのもので、京都駅で買ったビールやおつまみを楽しみつつ、金沢までの最後のグリーン車を堪能していました。別に敦賀開業後もグリーン車はあるんですけど、長くても敦賀~大阪の1時間半弱ですから、余りゆっくり堪能はできなくなるんですよね。途中で乗り換えることも考えると、少なくとも関西方面に行くときはわざわざグリーン車を使うこともないかな・・・

 

福井を過ぎた辺りから歩き疲れと寝不足とグリーン車の快適さで寝落ちしてしまい、気がついたら金沢到着10分前。せっかくのグリーン車なのにもったいない気もしましたが、それだけ快適だったと言うことですし、これはこれで贅沢な体験だったのかな。

そして、列車は定刻通りに金沢に到着。私にとって最後の金沢行きサンダーバードの旅は終わりました。

金沢駅の駅名標は、既に開業後を見越して新会社のステッカーが用意されているようです。

最後に金沢駅に停車するサンダーバードを眺めます。列車以外にも頭上の停車位置表示板に、「自由席」の文字など、新幹線の延伸と共に見られなくなるものは他にも。敦賀延伸後の「サンダーバード」「しらさぎ」は全車指定席となるため、この車両での「自由席」表記も消えてしまうんですよね。ひとしきり眺めた後、新幹線に乗り換えの為に新幹線ホームへ。

これで私にとっての金沢行きサンダーバードの乗り納めは終了です。本当はたまたま最終日は会社休みでしたが、既にお別れ乗車は済ませていたこと、サンダーバード自体は敦賀~大阪間で残るため、わざわざ行くまでもないと思ったので行かず終いでした。
それでも当日の盛況ぶりはSNSやテレビなどで特集されていたので、雰囲気を味わうことはできました。いい時代になったものです。

落ち着いたら今度は敦賀までの新幹線初乗りもやってみたいですね。これで北陸三県が新幹線で繋がりましたし、今後どんな変化があるのか楽しみなところです。でももう少しだけ、北陸特急に想いを馳せて痛いところです。