〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

2020年の投稿動画の振り返りと2021年の抱負

本日年内最後の動画となる日本アジア航空の前編を投稿します。後編は年明け以降になると思いますのでもうしばらくお待ち下さい。

 


【日本・中国・台湾の外交関係が生んだ航空会社】迷航空会社列伝・日本アジア航空 前編

 

さて、いろんな意味で異例だった2020年も間もなく終わりを迎えます。今年は羽田空港の拡張に東京オリンピック、航空各社の新規路線開設にMRJ就航と航空業界にとって明るい話題が目白押しだったはずなのですが、新型コロナウイルスの世界的流行で一転して未曽有の危機に陥ってしまいました。世界各地で大手航空会社の経営破綻が相次ぎ、日本でもエアアジア・ジャパンの運行停止⇒破産や、ANAやJALの巨額の赤字決算など、航空業界全体が冬の時代というか氷河期を迎えてしまいました。

そんな中でも私に関しては何とか動画を作ることができ、YouTubeのメインチャンネルでは登録者数3万人を突破することができました。これも動画を観てくれているファンの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

再アップ動画を除いた投稿動画本数は14本と去年よりはマシという程度だったのは反省点ですが、懸案だった削除動画の再アップも一部を除いてほぼ終了しましたので、来年は投稿ペースをもう少し上げていきたいなと思っています。その辺の抱負は年明けに回すとして、2020年に投稿していった動画を振り返っていきたいと思います。

 

2月21日 東急の空への夢(第7話・最終話を投稿。完結)


東急の空への夢7話「叶う夢・志半ばで果てる夢」国際線進出の陰で・・・


名航空会社列伝 東急の空への夢 最終回「今を生きる東急の空への夢」

2018年11月から引っ張ってしまった「東急の空への夢」シリーズもようやく完結しました。こうして振り返ってみるとTDA→JASの歴史は田中勇氏が立て直したおかげで存続し、田中氏が一線を引いた後は経営が悪化し、JALとの合併に追い込まれました。そう考えるとJASは良くも悪くも田中氏の影響が大きい会社だったと思います。

 

3月14日 交通機関の栄枯盛衰・加賀温泉駅(中・後編)


交通機関の栄枯盛衰「加賀ゆけむり特急戦争」中編・第三の駅


【対立と裏切りの果ての結末は?】交通機関の栄枯盛衰「加賀湯けむり特急戦争」後編

こちらも越年した動画を完結させたもの。単なる特急停車駅の争いにとどまらず、地域間対立や温泉街のパワーバランスなどにもスポットを当てて紹介したおかげでかなり長くなってしまいました。ですが個人的には結構深く掘り下げることができたんじゃないかと思います。

 

5月3日 リパブリック航空


【三社寄ってもダメなものは・・・】迷航空会社列伝・リパブリック航空

後半はリパブリック航空というよりはノースウエスト航空の歴史と言った感じでしたね。買収・合併が日常茶飯事なアメリカの航空業界ですが、リパブリック航空の資産を上手く活用したノースウエストの例もあれば、PSAの資産を無駄にしたUSエアウェイズの例もあり、そんな悲喜こもごもがまた興味をそそられるんですよね。

 

5月15日 AOMフランス航空


【航空版逝っとけダイヤの裏事情は?】迷航空会社列伝・AOMフランス航空

この話はどちらかというと個人ブログの情報で知った話を元に作ったので正確性という意味では少々疑問が残りますが、「フライトごとに経由地がコロコロ変わる」というのは某赤い会社の「逝っとけダイヤ」に近いものを感じたのでつい作ってしまいましたw

 

6月7日 裁判所猫と学ぶ航空用語口座「マイレージプログラム」(前後編)


【マイレージの歴史を学ぼう】裁判所猫と学ぶ航空用語講座「マイレージプログラム」前編

コロナでなかなか航空機の映像が撮れず、手持ちのストックが枯渇しているために立ち上げた新シリーズです。「交通機関の栄枯盛衰」同様、迷航空会社列伝のキャラが解説するという形式になっており、「しくじり企業」などのゆっくり解説動画を意識したものです。今年は航空用語だけでなく、航空会社の経営者を解説する動画もやってみたいですね。コロナが収束しなければ当面こっちの動画にシフトすることも考えています。

 

7月24日 タイ国際航空


【微笑みの裏にあったフラッグキャリアの闇とは?】迷航空会社列伝・タイ国際航空

正直、破綻のニュースが出るまではタイ国際航空の中身がこんなにボロボロだとは思いませんでした。大半は新聞や経済誌の記事がソースですが、それだけでもタイ国際航空の闇の部分が出るわ出るわ・・・投稿者コメントでも書きましたが、本当に原稿書いてて気が滅入ってきました。タイ政府や軍部の影響力を排除できるかどうか、でも過去のいきさつを考えると厳しそうですね・・・

 

8月22日 交通機関の栄枯盛衰・富山港線


【優良路線はなぜ廃線寸前にまで追い込まれた?】交通機関の栄枯盛衰「JR富山港線」

9月4日 交通機関の栄枯盛衰・富山ライトレール


【廃線寸前から先進交通機関への大逆転劇】交通機関の栄枯盛衰「富山ライトレール」

一応続き物ではありますが、路線名を分けていたので別物として扱います。JR路線を路面電車に転換というのは初めてのケースですが、事前の綿密な計画や富山港線がLRT向きの沿線構造だったのが幸いして成功を収めました。今は城端線・氷見線のLRT計画が持ち上がっていますが、沿線は富山港線のような住宅密集地ではなく、距離も長く沿線の住宅も郊外に広がってたり過疎地域だったりなので、正直「二匹目のドジョウ」はないんじゃないかと思いますね・・・

 

10月2日 インターフルーク


【東西ドイツの分裂が生んだ悲劇と喜劇とやっぱり悲劇】迷航空会社列伝・インターフルーク

何気に旧共産圏の航空会社を取り上げたのはこれが初めてですね。良くも悪くも旧東ドイツを体現した会社と言えるでしょう。一口に旧共産圏の航空会社と言っても、アエロフロートのように解体されてもしっかりフラッグキャリアとして生き残った例もあれば、LOTポーランド航空のように上手くハブアンドスポークに路線網を作り替えて生き残った会社、マレーヴ・ハンガリー航空のようにEU航空自由化のあおりをもろに喰らって潰れた会社など悲喜こもごも。ウズベキスタン航空やエアアスタナのように旧ソ連崩壊後に誕生した旧共産圏の航空会社もありますし、資料さえそろえば一度じっくりと取り組みたいですね。

 

11月20日 アリタリア航空続編


【いつもの迷走から未曾有の事態が招いた再国有化】迷航空会社列伝 続・アリタリア航空

3年越しで作ったアリタリア航空の続編ですが、結果は再度の国有化という先祖帰りとなりました。コロナ禍による航空需要の蒸発がEUの規制よりも自国キャリアの存続を優先させた結果ですが、つくづく悪運が強いというかしぶといと言うか・・・この会社に関しては数年後、もう一度続編を作る必要があるかも知れません。

 

12月30日 日本アジア航空(前編)


【日本・中国・台湾の外交関係が生んだ航空会社】迷航空会社列伝・日本アジア航空 前編

この会社は後編も控えているので詳しい言及は避けますが、国際問題の為に誕生した航空会社の典型的例ですね。外交問題で別会社を仕立てたり、社名を消して相手国に配慮する例は台湾だけでなく、エジプトとイスラエル、トルコとキプロスなど他にもあるようです。また、日航以外の会社も台湾路線を飛ばす際、別会社や子会社に運航を任せたり、別会社を装った塗装の飛行機を飛ばしたりと色々配慮せざるを得なかったようです。この辺の事情後編を作った後に特別編で取り上げたいと思います。

 

 

2021年の抱負

今年はコロナの影響がもうしばらく続くと思うので、遠方への取材や資料集めはまだまだできなさそうです。この為手持ちの資料で制作可能な範囲での動画投稿が続くことになると思います。「2020年は海外にも行きたい!」と思っていたのですが、まだまだ海外は無理そうなので、当面は迷航空会社列伝は過去のキャリアや国内航空会社が中心になりそうです。

 

で、今年の目標としては「年間動画投稿30本」の1本に絞りたいと思います。去年・一昨年と個人的事情やYouTubeの収益化停止に伴うリメイク作業で時間が取られていたことが原因で新作動画の割合が少なかった事を反省し、今年は新作動画を増やして2018年以前の水準に戻したいと思います。

「年間30本」という数字は自分の今のキャパシティ的に実現可能なギリギリの数字だと判断したため。今までのMAXは年間35本でしたが、これはリメイクの東海道交通戦争があったためであり、月間2~3本程度が私が新作動画を制作できる限界じゃないかと思います。仕事をしながらの動画投稿ですし、資料を読み込んで構成を考え、原稿を書いて編集して、合間に動画素材撮影のために出かけたりして、となるとこのくらいのペースがギリギリかなと思います。

とは言え数字には余り固執せず、内容重視で進めていくことには変わりありません。今年こそコロナが収束し、自由に往来できる世の中が戻ることを祈りたいと思います。今年も皆様よろしくお願いします。

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