〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

石巻観光と「猫の聖地」田代島訪問記

石巻駅に到着後、目的地の田代島へ移動します。石巻と田代島・網地島を結ぶフェリー「網地島ライン」を利用しますが、石巻側の発着地は市街地の「中央発着所」と河口近くの「門脇発着所」の2か所があり、今回は比較的駅から近い中央発着所から乗る事にしました。

路線バスもありましたが時間もあったし街歩きも兼ねて徒歩で向かう事にします。石巻市は漫画家・石ノ森章太郎氏が中高生時代に石巻市の映画館に通っていた縁で「石ノ森萬画館」を始めとした漫画で町おこしをしています。

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町のあちこちには「サイボーグ009」や「仮面ライダー」など、石ノ森章太郎先生の作品のキャラクターがモニュメントとして設置され「石巻漫画ロード」と銘打っています。田代島行きのフェリーには時間がありましたので、ゆっくり歩きながら「漫画ロード」を散策することにしました。

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また、石巻市は東日本大震災の際に甚大な被害を受けた町の一つであり、震災関連死も含めると3552名の方が亡くなり、未だ420名の方が行方不明のままです。石巻の町は復興が進んではいますが、所々に工事中の場所もあったり不自然に空白な場所があったりと、震災の爪痕は完全には消えていませんでした。

 

 船の時間までまだ間があったので、「石巻復興まちづくり情報交流館中央館」に行ってきました。震災の被害やその後の復興状況、震災前の石巻市の写真などを紹介しており、改めて震災の悲惨さ、自然災害の恐ろしさを感じました。福島第一原子力発電所の事故のイメージから福島県の被害が大きいように思えますが、被害は宮城県の方が大きく、石巻市の死者数は3537人と宮城県内の死者の3分の1を占めています。

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 さて、田代島は飲食店が少ないようですし、お昼時なので乗船前に昼食を済ませてしまいましょう。立ち寄ったのは「石巻元気いちば」。震災後に作られた観光施設で、一階は地元石巻の特産品や海産物、お土産やお総菜などが売られている物産館、2階はフードコート形式で石巻の海産物などが手軽に楽しめる「元気食堂」が営業しています。石巻の観光拠点の一つとなっており、川を挟んだ向かい側には「石ノ森漫画館」の建物も見えます。この日も地元の人や観光客でにぎわっていました。

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2階の「元気食堂」で何を食べようかとメニューを物色。アナゴ天丼や海鮮丼、カキフライ定食と言った石巻の海の幸に心惹かれ、迷いましたが、選んだのは「ローストホエール丼」。クジラの肉をローストビーフ風にしたどんぶりで、クジラ肉を食べて見たかったのとタレとわさび醤油、お好みの味で食べられるのに惹かれました。石巻はかつては捕鯨が盛んだったこともあり、このほかにもクジラの竜田揚げ定食などのクジラ料理が食べられます。商業捕鯨が再開されたとはいえ、クジラ肉が食べられる場所もまだまだ珍しいですし、増してやローストホエールなんて他では食べられなさそうだと思ったので、悩んだ挙句これに決めました。当然のように横に黄色い飲み物がありますが気のせいです。

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屋内にも席はありますが、せっかくいい天気ですし、テラス席で石巻の町を眺めながら頂くことにしました。ローストホエールはタレとワサビ醤油、2種類の味が楽しめますが、タレで頂くと洋風のガツンとした肉系のお味、ワサビ醤油で頂くとタタキのような魚系の味で楽しめるから不思議なものです。横にある黄色い飲み物との相性も良く、我ながら良いチョイスだったと満足しましたw

 

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さて、時間になりましたので田代島へ向かいましょう。石巻から田代島へのアクセスは網地島ラインのフェリーのみで、石巻発も9時、12時30分、15時発の3便だけ(季節や船の整備状況などで変わる場合あり)しかも15時発の便ではその日のうちに石巻に帰ることはできないので、日帰りで行くなら9時か12時30分発の便で行くしかありません。 今回は9時発の便は高速バスの到着時間の関係で利用できず、翌日も昼から東京に向けて移動する予定だったので、結果12時30分の便で田代島に向かい、滞在2時間足らずで最終便で引き返すというルートで向かうことにしました。

写真のフェリー「マーメイドⅡ」で田代島に向かいます。中央港からの乗客は少ないですが、駐車場がある門脇港からは結構な数の乗船客が乗り、程よく座席が埋まりました。以前は釣り客くらいしか訪れない島だったそうですが、島には以前から「漁の守り神」として多くの猫が生息しており、近年はテレビなどでたびたび取り上げられたことで「猫の島」として注目され、多くの観光客が訪れるスポットになりました。むろん私もお目当ては猫ですw

 

そして50分ほどでフェリーは田代島の中心である仁斗田港に到着。船を降りると早速第一島猫発見w港周辺だけで5,6匹の猫がいました。

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 その後帰りのフェリーの時間まで約2時間近く、仁斗田港周辺を中心に猫を探して散策しました。島の猫は意外と長毛や長い尻尾など明らかに海外産の猫の血も混じっていそうな猫も多く、結構バラエティーに富んでいました。お陰で動画の代理猫確保猫の写真撮影が捗る捗るw

5年ほど前に香川県の男木島に行った時もそうでしたが、島の猫って天敵がいないからか、全般的にのんびりしていて人への警戒心も薄いんですよね。島の人からエサももらっているので完全な野良猫というわけではありませんが、島全体で大切にされている印象を受けました(ちなみに観光客がエサをあげるのは厳禁です)

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 予想はしていましたが、2時間足らずではやはり時間が足りませんでした。島の中央にある通称「猫神社」や、北側の大泊港周辺へは時間的都合で訪問を断念。いつかまた訪れたいと固く決意しました。今度は思い切って民宿に泊まってみようかな・・・ハードル高そうだけど。

 

15時30分頃の船で田代島を後にし、フェリーと電車を乗り継いでこの日は仙台に宿泊。次の日は午前中に仙台空港を訪れた後東京に向かいます。

 

 

 

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