〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

JALのA350の羽田発就航2便目(JAL329便)搭乗記

2019年9月1日、JALの新機材、エアバスA350-900の就航日を迎えました。私も以前の記事でも言った通り、18:10発のJAL329便、羽田発の就航2便目に乗って来ました。初便じゃないのは残念でしたが、2便目も2便目で就航初日特有の高揚した雰囲気を感じることができました。まあ2便目のレポやる人なんてそうはいないと思うのでこれはこれで貴重な記録になると思います。

 

www.meihokuriku-alps.com

 

 

www.meihokuriku-alps.com

 

 

f:id:meihokuriku-alps:20190902145222j:image

 

手荷物預かり待ちの時に対応してくれた係の方が便名を見て「A350ですか!今日就航なんですよ!」と反応してくれました。やはりJAL社内でも今日は特別な日みたいですね。

 

さて、通常初便就航のセレモニーは搭乗ゲート前でやるのが一般的ですが、今回は第1ターミナルの中央のホールでも10時から行われました。おかげで初便の予約に失敗した私もセレモニーを見る事ができました。ご一緒したムーンライト備後さんありがとうございました。

ちなみに初便のフライトにはご一緒したムーンライト備後さんが登場したほか、人気YouTuberのスーツさんやおのださんなど、錚々たるメンバーが乗っていたようです。こっちの便が取れてたらワンチャン声かけるチャンスがあったかも・・・


f:id:meihokuriku-alps:20190901164717j:image

 

ムーンライト備後さんと別れた後、搭乗便まで時間があったので一旦羽田空港を離れ、動画素材用に東急の撮影に勤しんだり、神保町で何か資料になりそうな本がないか物色してたりしました。

 

・・・もはや一種の職業病ですねw

 

その後16時過ぎに羽田空港に戻りました。「是非お会いしたい」と言って下さった®️さんと待ち合わせだったのですが、ここでスマホの充電を切らすと言う失態を犯し、泣く泣く乾電池式の充電器を買う羽目に。コインロッカーの施錠も航空券もスマホで済ませていたのでスマホの電源が切れる=詰み、と言う状態だったんです・・・おかげで®️さんをお待たせしてしまう事に。®️さん、その節は大変失礼しました。またお土産も頂きありがとうございました。

 

 

f:id:meihokuriku-alps:20190902142246j:image

さて、®️さんとしばしお話した後制限エリアへ。いつも乗る富山便は端の搭乗口か下手したらバスラウンジなのですが、今回は保安検査場を出てすぐの9番ゲートでした。流石幹線&最新鋭機は扱いが違うw

 

そしてゲートで遂にA350とご対面!

f:id:meihokuriku-alps:20190902143826j:image

 

流石に初便ほどではないですが、明らかにこれ狙いだった人が多数カメラを構えたり、初便担当のパイロットさんと記念撮影したり、2便目のクルーの方が総出で乗客に挨拶したりと、就航初日の独特のテンションを感じることができました。東京には昨日入ったのですが、そこかしこでA350の広告を見ることができ、JALがこの機体に社運をかけている事がよく分かります。

f:id:meihokuriku-alps:20190902145135j:image

 

定刻では18:10出発だったのですが、前の便の遅れで18:30発に変更。まあ慣れない機材で初日で満席、しかも機内を見回してなかなか席に着かない人も多かったと思いますのでこれは仕方ないなと思います。実際、私が乗った2便目もなかなか列が進みませんでしたし。

ああ、そう言えば普段は十数人程度の優先搭乗がこの便では5〜60人くらいいました。そこまでいたら優先搭乗の意味ないやん・・・どれだけ解脱者がいたんだか。

 

そして機内に入りました。新造機だけあって機内はいわゆる「新車の匂い」がして否応にも新しい飛行機に乗るんだとテンションが上がります。座席は普通席ですが、座面は革張り、背面は布中心で座り心地はいいです。背面も革だと背中がズルズルと滑るのでこの組み合わせは良く考えてあるなと思いました。薄型シートなので足元にも余裕があり、短時間なら苦にならないレベルです。

また、背面には可動式の枕も付いており、これも快適性向上に一役買っています。北陸新幹線などでもこの手の枕はありますが、これがあるとないとでは快適性が違うんですよね。

f:id:meihokuriku-alps:20190902185610j:image

 

そしてA350の大きな特徴の一つが全席シートモニター。国内線ではJASの777が最初でANAにもA321の例がありますが、JALの方は機外カメラ装備という「飛び道具」があります。これは前輪と尾翼部分に取り付けられた機外カメラの映像をモニターに映し出すと言うもの。国際線機材では他にもあったと思いますが、恐らく国内線機材では初めての試みではないかと思います。

 

※当初「ANAのA321が最初」と書きましたが、ツイッターでご指摘を受けて調べた結果、JASの777で全席シートモニターを採用していました。訂正の上お詫び申し上げます。


f:id:meihokuriku-alps:20190902183940j:image

f:id:meihokuriku-alps:20190902190320j:image
f:id:meihokuriku-alps:20190902190323j:image

 

夜間飛行と言うこともあって巡航中は真っ暗でしたが、離着陸時は滑走路の光や都市の夜景が映し出され、幻想的な光景をモニター越しに楽しむことができます。A350のような大型機だと窓側の席に当たる確率は2割台と低いですが、この機外モニターがあれば景色を楽しめない不満はいくらか和らぐのではないでしょうか。個人的にはこの機内モニターがあるだけでも積極的にA350に乗りたいと思ってしまいます。

 

ただ、ちょっと残念だったのが機内WiFiの調子が悪く使う事が出来なかった事。機内アナウンスでもその旨お詫びがありましたが、折角の新機材ですしこの点に関しては早急に改善して欲しいところですね。

 

f:id:meihokuriku-alps:20190902201931j:image

飲み物はコンソメスープと迷いましたが「スカイタイム キウイ」を選択。スッキリした飲み心地とキウイの甘みと酸味が効いてて美味しかったです。うどんですかいやラウンジのビーフカレーもですが、JALって結構オリジナル商品に力を入れていますよね。これもJALのヘビーユーザー確保に一役買っていると思います。

 

 

2便目なので初便のような記念品はありませんでしたが、今日が初日である事を意識してか、機長のアナウンスはA350が今日から就航した事に触れ、静かさや軽量化を図ってCO2を削減し、環境に優しい飛行機とA350の紹介をしていました。

また、到着時のチーフパーサーのアナウンスもA350を「JALの全社員の想いを込めた新しいフラッグシップ」と表現し、型通りの言葉ではない、A350に対するJAL社員の想いを代弁したかのようでした。これだけでもJALがA350に力を入れ、並々ならぬ想いで仕上げて来たのだなと言う事が伝わって来ます。無理してでも初日に乗ってその想いに少しでも触れる事が出来て本当に良かったです。

思えば荷物預けの時に気さくに話しかけてくれた係りの方や搭乗前に一斉に挨拶するクルー、記念撮影に気さくに応じるパイロットや植木会長の姿を見て、「本当にJALは変わったんだな」と思いました。ANAと比べても本当に気さくでフレンドリー、それでいてプロとしての一線はしっかり守っている。ひょっとしたらかつてのJASのクルーもこんな感じだったんでしょうか。改めて稲盛和夫氏の改革の凄さを垣間見る事ができました。

 

f:id:meihokuriku-alps:20190902194030j:image

そして20時30分頃、JAL329便は定刻より30分遅れで福岡空港に到着。機内では那覇行きの乗り継ぎの他に羽田行きの乗り継ぎ案内もしていました。

・・・つまり福岡には泊まらず、そのまま羽田に引き返す人が一定数いるって事ですね。この界隈ではよくある事です。明日は仕事と言う方も多いでしょうし。

私は今日中に富山に戻る術はもうないので大人しく休み取って福岡に一泊しました。まあ、もし初便だったら私も同じように羽田に引き返して富山行きに乗るか、小松行きの飛行機に乗ってその日のうちに富山に戻ろうとしてたと思いますので人の事は言えませんが・・・話は前後しますが、今回の旅行ではA350以外にも色々ブログのネタを仕入れましたので、順次書いていきたいと思います。

 

にほんブログ村 旅行ブログ 飛行機旅行・空の旅へ
にほんブログ村