〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

JALのA350、9月1日の就航が正式決定。当日乗りに行きます(2便目だけど)

新年度がスタートした4月1日に新元号「令和」が発表され、来月の改元に向け世間はお祝いムードですね。737MAXの事故の件で進展がありましたが、当ブログも新年度一発目の記事くらいは明るい話題で行きたいと思います。

 

4月4日、日本航空(JAL)は9月に投入予定の新型機「エアバスA350-900」を9月1日から羽田~福岡線で就航させると発表しました。記念すべき初便は羽田12時10分発のJAL317便で、就航初日は羽田~福岡間を2往復運航、翌2日からは3往復する計画です。

また、初期導入の3機は機体後方に「AIRBUS A350」の文字を入れた特別塗装機となり、初号機はレッド、2号機はシルバー、3号機は緑になる予定。機内設備もJAL国内線初の全席シートモニターやコンセントを標準装備し、コンセントやUSBポートも設置、シートのインテリアも全面刷新するなどかなりガラッと変わりそうですね。新シートなど客室仕様の詳細は6月に発表される予定で、9月の就航に向けていい意味でJALさんは焦らしてくれそうです。JALのA350就航は5月24日に就航予定のANAのA380に続く新型機就航の大きな話題になりそうです。

 


www.aviationwire.jp

 

www.jal.co.jp

 

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画像は同じアライアンスのA350で代用w

 

さて、気になる初便の予約状況ですが、発表日の20時過ぎにJALのサイトを確認したら既に初便は羽田発も福岡発も満席でした。さらに福岡発の2便目も満席で、辛うじて羽田発の2便目は空いていましたがクラスJは既に満席でした。しかし、これを予約すれば「就航初日にA350に乗れる」貴重な機会・・・

 

指が急ぎました(笑)

 

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はい、取ってしまいましたA350の羽田2便目。

考えてみたら就航初日めがけて乗るなんてこと、飛行機に限らずやったことはないんですが、JALのA350は初の自社発注エアバス機という、JALの歴史上では一大イベント。ANAのA380は長距離国際線だから初便狙いなんてスケジュール的にも金銭的にも無理ですが、国内線なら何とかなりますし、こんな歴史的な機会はそうそうないと思い、思い切って予約することにしました。初便まではまだ5か月近くありますが、今から楽しみです。

それはそうと、予約を取った2便目の福岡空港到着は20時なので、その日のうちに富山に戻るのは不可能です。月曜は当然仕事なので、最低でも半日は休みを取らないと・・・それがちょっと不安要素です。

 

ちなみに初便の予約ですが、今回発売されたのは価格の安い「先得割引」分のみ。もう少し高い「特便割引」や「ビジネスきっぷ」、もっと高い普通運賃は2か月前、つまり7月1日の発売なので、どうしても初便に乗りたい方はまだチャンスはあります。また、翌9月2日以降は普通席でしたら空席はありますので、初日狙いでない方は翌週末狙いで乗られてはいかがでしょうか。

それとA350程話題にはなっていませんが、今年のJALはもうひとつ、国内線用ボーイング787の就航が秋に控えています。こちらの就航日はまだ発表になっていませんし、恐らくこちらにも新シートが使用されると思いますので、通好みの方はこちらを狙っても面白いかもしれません。あるいはA350や国内線用787の投入に伴い、国内線用777の退役が本格化しますから、思い入れのある方は今のうちに乗られた方がいいと思います。こうして新型機投入や旧型機の退役に一喜一憂するのも入れ替え時期に当たる今だからこそ。乗らずに後悔するくらいなら、いっそ乗って後悔してしまった方がいいと思いますし、一種のお祭りですから楽しんでしまえばいいんじゃないでしょうか。A350に乗った時の搭乗記はブログや動画で紹介する予定です。

 

 【6月15日追記】

6月14日にA350の初号機が羽田空港に到着しました。トゥールーズからのフェリーフライトにはパイロット出身の植木会長が同乗し、羽田空港では整備士出身の赤坂社長らが出迎えて、植木会長から赤坂社長に紙製のログブック(航空日誌)を手渡すという「演出」も(実際にはA350のログブックは電子化されており、紙製のログブックは使わないそうです)

植木会長は初号機の出発までに機内や機体を見ないように努めてきたそうですが、それを知ってか知らずか、他の役員が「ネタばらし」していたそうです(笑)このエピソードだけでもJAL社内でもお祭りムードなのが分かります。

 

www.aviationwire.jp

 

機内やシートなどは20日に公開されるそうです。JAL本体としては787以来の新型機ですし、全席シートモニターやシートも一新されるようですので、今から発表が楽しみです。植木会長のように搭乗日まで事前情報を入れずに楽しみに待つという選択肢もありますが、多分我慢できずに見てしまうだろうなあ・・・

 

【6月21日追記】

やっぱり我慢できませんでした(笑)

 

6月20日に機内が公開されたA350ですが、その出来栄えは中距離国際線用と言ってもいい位手が加えられたものでした。やはりシートは新開発の物で、事前のアナウンス通り全席シートモニターや充電設備が設けられている他、ファーストクラスではマッサージ機能を装備し、モニターでは垂直尾翼に取り付けられた機外カメラから外の様子も見られるなど、国内線専用機にしては装備が凄すぎます。さらに飛行時間の短い国内線だとビデオプログラムが視聴途中で到着して見れなくなる事も多々ある事を考慮し、中断時に発行された8ケタの番号を次回搭乗時に打ち込むと続きが見れるという機能も付けるなど、細かいところに手が届くサービスもやっています。


trafficnews.jp

 

www.aviationwire.jp

 

 JAL本体としては787以来久しぶりの新型機であり、旧JASのA300を除けば初めてのエアバス機と言う歴史的な機種でもありますから、シートや設備も力を入れてくるだろうと思いましたが、正直言って予想以上でした。恐らく今後導入される国内線用787もこれに準じた設備になるでしょうし、国際線用のA350-1000型もシートやサービスは相当力を入れて来るのではないかと思います。

最近のJALとANAの競争は、少なくとも国内線に関しては価格競争からシートモニターや機内WiFi、上級クラスなどのサービスクオリティ合戦にシフトしている感があります。価格競争ではLCCに分がありますし、フルサービスキャリアが値下げ合戦をやってもブランド価値の毀損を招くだけ。サービスの質を高めて価格以上のクオリティを提供するのがフルサービスキャリアの戦い方だと思いますし、そう言う意味では今回のJALのやり方は正しいと思いますし、期待以上のものを出してきたなと思います。9月1日に乗るのがますます楽しみになって来ました。

 

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