〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

2018年に投稿した動画(迷航空会社列伝・東海道交通戦争)を振り返る(5~8月)

2018年にアップした動画の振り返り、続いては5月~8月分です。

 

4月29日 東海道交通戦争 最終章

(今年は4本投稿、原稿文字数今のところ91148文字)


東海道交通戦争・最終章②~沈んだ太陽は再び昇るのか~カリスマ経営者最後の挑戦


東海道交通戦争・最終章⑤「和製LCC三国志」

まず始めに懺悔します。

 

結局今年で終われませんでした(土下座)

 

前の記事でも触れましたが、転勤で通勤時間が伸びて動画作成に避ける時間が減ったのが地味に効いているのと、JAL再建の話やリニアの問題点など、デリケートな問題で原稿作成に時間を取られたこと、メインチャンネルの迷航空会社列伝の動画作成との並行が思ったよりもきつかったのが敗因です。

今年アップできたのはJAL再建話が2話と、羽田空港国際化、和製LCCの就航の合計4話。本当はこの後リニア建設の不安要素についての動画を出す予定でしたが、原稿作成だけで力尽きました・・・これについては現在編集作業は始めていますが、投稿は年明けになります。本当にすみません。これを出した後は近年の航空と新幹線を取り巻く環境の変化や近況に触れて区切りにする予定です。来年こそは絶対に終わらせます。

 

5月9日 迷航空会社列伝Lite ニューヨークエア(原稿文字数1831文字)


迷航空会社列伝Lite「買収したから用はない」捨て駒にされたニューヨークエア

 

東海道交通戦争作成の合間に作った迷航空会社列伝Lite。フランク・ロレンツォがシャトル便参入の為に作った航空会社、ニューヨークエアを取り上げました。そう言えば今年はこの後の過去の迷航空会社のその後を紹介した動画を除くと、海外の航空会社を取り上げたのはこれが最後ですね。

ロレンツォも自前の航空会社で勝負をかけた事があるんだよ、というつもりだったんですが、結局はいつもの買収で目的達成したからいらなくなったというオチになってしまいました。それにしてもトランプシャトルの高品質なサービスをニューヨークエアもやろうとしていた事には驚きました。と言うかニューヨークエアで失敗した短距離路線の豪華サービスをなぜまたやろうとしたんだか・・・

 

5月20日 あの迷航空会社は今(原稿文字数4962文字)


~あの迷航空会社は今~ イラン航空・オリエントタイ航空・アリタリア航空のその後

過去に投稿した迷航空会社のうち、現在も存続しているイラン航空、オリエントタイ航空、アリタリア航空のその後を紹介した動画。結局アリタリアに関しては何も進展してないというオチでしたが・・・

 

で、この動画を作ってから半年以上たっているので更に各社の現状についても触れたいと思います。

まずイラン航空ですが、アメリカのイラン制裁再発動で新品の航空機輸入は再び不可能になりました。flyteamでイラン航空の機材一覧を見て見ると、2018年8月にATR72が一気に5機納入されています。恐らく制裁発動前の駆け込みで納入されたものと思いますが、これでアメリカが制裁を緩和しない限りは西側諸国の新型機購入は再び不可能になってしまいました。

一方でロシアのスホーイがイランの航空会社とスーパージェット40機の購入契約を締結しており、こちらはアメリカ製の部品を使わない機体を納入する事で制裁はクリアできる様子。現在イルクートが開発中のMS-21もロシア製エンジンを使用するモデルがあるので、国内線用機材はロシア製の新型機で凌げそうです。今後はエアバス製の中古機とロシア機の購入で凌ぐことになりそうです。

 

次にオリエントタイ航空ですが、いつの間にかwikiの記事が更新されていました。それによると2017年9月に一時運航停止後、12月に復活。しかし2018年7月に全便運航停止となり、現在は経営再建を目指しているそうです。ホームページも一時期閉鎖されていましたが現在は復活しているので、運航再開を目指しているのは本当のようですね。

もっとも、個人的には問題ありまくりのこの会社については劇的な改善は望めないのでこのまま再建を断念して欲しいところですが・・・

www.ch-aviation.com

 

そしてアリタリア航空。こちらも破たんから1年8か月たった現在でも去就は決まっていません。10月にはアリタリアの労働組合が結論が出ないことに怒ってストライキを通告しましたが、その後実際に実施されたかどうかは不明。売却先についてもイタリア政府出資の鉄道会社が名乗りを挙げたり、イタリア政府がつなぎ融資の株式転換と言う形で経営に関与しようとするなど、不透明さが増してきています。

www.nikkei.com

headlines.yahoo.co.jp

 

また、この記事によると今年のアリタリアの業績は堅調に推移し、第3四半期の売上は前年比7.1%増、決算も黒字の見通しと言うにわかには信じられない急回復っぷり。収益管理戦略の見直しと法人需要の取り込みが奏功しているそうで、今後はLCCの影響が少ない長距離路線を強化するとのことです。正直、ここまで結論が先延ばしになるとは思っていませんでしたが、本当にアリタリアの件は決着がつくのでしょうか・・・

www.travelvision.jp

 

7月15日 迷航空会社列伝 エアアジアジャパン(初代)(原稿文字数6366文字)


迷航空会社列伝「水と油の同床異夢」1年3か月で消えたエアアジア・ジャパン(初代)

8月4日 迷航空会社列伝 バニラエア(原稿文字数6621文字)


名航空会社列伝「リゾートに咲いた白く儚い花」究極のリリーフ・バニラエア

8月13日 迷航空会社列伝 エアアジアジャパン(2代目)(原稿文字数5341文字)


迷航空会社列伝「郷に入ってもゴーイング・マイウェイ」2代目エアアジアが飛べなかったわけ

 

7月~8月は初代エアアジア・ジャパン→バニラエア→二代目エアアジアジャパンと和製LCC三部作を投稿しました。初代エアアジア・ジャパンについてはANAとエアアジアの合弁自体が無理筋だったのではないかと思いますが、そんな状態から立て直したバニラエアはANAの底力を見せたなと思います。先日のニュースでバニラエアのピーチへの移管スケジュールと来年10月の運航終了が報道されましたが、最後まで無事に運航を続けて欲しいところですね。

そして2代目エアアジア・ジャパン。12月20日に来年2月1日から中部―台北線の開設を発表、ようやく2路線目及び国際線の開設にこぎつけます。2機保有の1機使用というLCCとしては機材稼働率の良くない状態だったのが解消されるのはいいのですが、就航路線が激戦の上にスターフライヤーが就航したばかりの中部―台北なのはちょっと心配です。上手く定着してくれればいいのですが・・・

 

エアアジア・ジャパン、台北2月就航 初の国際線、中部から1日1往復

 

8月24日~27日 2018年度下期運航計画(原稿文字数4086文字)


迷航空会社列伝特別編・2018年度下期各社運航計画・ANAグループ編


迷航空会社列伝特別編・2018年度下半期各社運航計画・JALグループ、その他の会社編

 

8月に発表された航空各社の運航計画の修正分を動画にしました。ANAは787のエンジン問題が尾を引いた計画になっています。一部路線の運休も出ていますが、来年の計画ではその路線の復活もあるでしょうか?

 

以上、5月から8月に投稿した動画を振り返りました。次回は9月から12月に投稿した動画の振り返りと2018年の全体の総括(と言うか懺悔)をしたいと思います。

 

何とか年内に終わらせたい。