今日まで東京方面に旅行に行ってきました。色々乗り物関係も廻って来たのでその記事でも書こうかと思ったら、バニラエア運航終了日決定のニュースが入って来たので先にそっちを書きます。
以前より2019年度中のピーチとの統合が決まっていたバニラエアですが、今日12月17日、来年の夏季運航スケジュールの発表と同時にバニラエア路線のピーチへの段階的移管、及び2019年10月26日の運航終了が決定しました。来年の3月30日以降、順次バニラエアの路線は廃止またはピーチに移管されることになり、いよいよバニラエア消滅のカウントダウンが始まります。
バニラ、19年10月で終了 既存10路線ピーチに、函館など3路線廃止
ピーチのプレスリリースはこちら↓
https://corporate.flypeach.com/cms/wp-content/uploads/2018/12/181217-Press-Release-J2.pdf
バニラエアのプレスリリースはこちら↓
https://www.vanilla-air.com/jp/news/3603
詳しい内容はプレスリリースを見てもらうとして、今回は時系列順でバニラエアの路線の運航終了日と去就を書いていきたいと思います。
2019年3月30日
成田~函館線運航終了(廃止) 函館空港から撤退
5月6日
関空~奄美線運航終了(休止後10月27日からピーチとして運航再開)
5月7日
関空~台北線運航終了(6月29日からピーチが1便増便)
関空からバニラエア撤退、ピーチに一本化
5月31日
成田~香港・那覇線、那覇~石垣・台北線運航終了
(成田~香港、那覇~石垣線は廃止。成田~那覇線は翌日からピーチとして運航。
那覇~台北線は6月28日からピーチが増便)
那覇、香港からバニラエア撤退、ピーチのみの運航
(6月28日から那覇~香港線就航予定)
8月31日
成田~新千歳・奄美線運航終了
(成田~新千歳は翌日からピーチとして運航、成田~奄美線は1か月休止の後
10月1日からピーチ便として運航再開)
新千歳、奄美からバニラエア撤退、ピーチに一本化
9月30日
成田~石垣・高雄線運航終了
(一旦休止ののち10月27日からピーチ便として運航再開)
石垣、高雄からバニラエア撤退、ピーチに一本化
10月26日
成田~台北、福岡~台北線運航終了(翌日からピーチが引継ぎ)
バニラエア運航終了。ピーチへの路線移管完了。
このスケジュール通りであれば、バニラエア最後の路線は成田~台北線と福岡~台北線と言う事になります。また、国内線のラストはバニラエア最後の新規路線となった成田~石垣線。バニラエアの国内基幹路線である成田~新千歳や、バニラエア躍進のきっかけになった成田~奄美線はそれよりも早く運航終了になるのは意外でした。
また、バニラエア運航終了からピーチが引き継ぐまで間が空いてしまう路線も多く、すぐにピーチに移管されるのは成田~新千歳、那覇、台北線と福岡~台北線の4路線のみ。あとの路線は短くても一か月弱、長い路線だと関空~奄美の半年弱もかかります。
これはピーチからバニラへの移管の際、機体の塗装や内装をピーチ仕様に改装したり、乗務員などの再訓練やバニラエアしか就航していない空港はピーチへの看板や予約システムの書き換えが必要になるので、仕方がない事ではあります。しかし奄美路線に関してはバニラエアのおかげで観光客が増大した経緯がありますから、1か月もLCCが飛ばないというのはかなりのダメージになるのではないでしょうか。他の就航地はピーチや他のLCCで休止期間中もある程度はカバーできると思いますが、LCCはバニラしかない上に依存度が高い奄美はできれば空白期間がない方が良かったのですが・・・
そしてもう一つ気になるのは、バニラエア運航終了後、法人としてのバニラエアがどうなるのかと言う事。運航終了と同時にピーチに吸収もしくは会社清算となるのか、それとも残務整理の為にしばらく残しておくのか、はたまた会社自体は残して何か別の業務をさせるのか。今回の発表では法人としてのバニラエアの去就には触れられていませんでしたので、来年以降に正式な去就が決まるのではないかと思います。
いずれにしても、旧エアアジア・ジャパンを引き継いで就航したバニラエアの歴史は5年10か月で幕を閉じることになります。運航終了日が決まったことで、これからバニラエア終了に向けていろいろな企画があるのではないかと思います。ANAとエアアジアの喧嘩別れでひっそりと幕を下ろした旧エアアジア・ジャパンの時と違い、今回はピーチ飛躍の為の前向きな統合ですから、湿っぽくならず、明るい雰囲気で有終の美を飾って欲しいなと思います。そして最後まで安全運航で飛び続けることを祈りたいですね。