〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

「百万石ドリーム政宗号」乗車記 ~JRバスの夜行バス戦略を垣間見た~

12月29日から31日にかけて、宮城県と東京都へ旅行に行ってきました。行きの仙台までの移動は高速バス、仙台から東京、東京から富山までの移動は新幹線と私にしては珍しく飛行機を使わない移動でした。今回の旅行でもブログのネタを仕入れてきましたので、ぼちぼちと書いて行こうと思います。

 

初回は28日の深夜に富山駅から仙台駅まで乗車した夜行高速バス「百万石ドリーム政宗号」の乗車記。先日西日本JRバスの北陸発着の夜行バス開設について触れましたが、図らずも自らその威力を体験する事になりました。

 

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「百万石ドリーム政宗号」は2017年7月28日に仙台~富山~金沢間で木~日曜と祝日、繁忙期に運航されるバスとしてスタートしました。実はこの区間には1992年から北陸鉄道などが夜行高速バスを走らせており(当初は宮城交通と共同運行→2014年3月に宮城交通担当便が小矢部川SAで事故を起こしたのを機に事実上撤退し、北陸鉄道の単独運行→2017年4月に富山地方鉄道との共同運行に)競合路線がある中でのスタートでしたが、業績は好調だったようで2018年2月9日から毎日運行となって現在に至っています。

 

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そんなわけで12月28日の23時過ぎ、年の瀬で人が多い富山駅へ。百万石ドリーム政宗号の富山駅出発は23時55分なので間がありますが、ちょうどいい時間帯の電車がなかったので・・・

 

 

こちらは地鉄バスの長距離高速バスの時刻表。名古屋線の本数が多いw

地鉄・北鉄の仙台行きは22時35分発、山形経由になっています。JRバスが停留所を最小限に絞っているのに対し、地鉄・北鉄の方は富山県内でこまめに停車した上に東北側でも山形駅を経由するなど、細かく乗客を拾っていくダイヤ設定です。出発時間もこちらの方が1時間15分早く出発するなど、競合路線でも性格は違う事が分かります。ちなみに私も当初はこの先の目的地の関係上、仙台に早く到着するこちらのバスを使いたかったのですが、年の瀬だからかあえなく満席でした・・・

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こちらはJRバスの時刻表。富山県内ではJRバスは後発ですが、近年は夜行バスを中心に路線を増やしています。今年に入って四国と広島への路線が開設されましたので、来年以降も増えていくのではないかと思います。

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そうしているうちに23:48頃「百万石ドリーム政宗号」が入線しました。バスはJRバス東北の所属で、西日本JRバス保有のグランドリーム車両をこの路線用にリースして使用しています。

ちなみにこの日は年末と言う事もあり満席。途中からの乗車で撮影が困難でしたので座席の画像はありません。

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既に車内はカーテンが締め切られた状態で、出発後のアナウンス終了後に消灯。アナウンスによると開放休憩は名立谷浜と国見の2カ所でこの他に乗務員のみの休憩が有磯海と磐梯山の2カ所、黒崎PAで乗務員の交代が行われます。

私は前から2番目の真ん中の席でしたが、前の席には既に金沢から乗車した人が座っていて、既に座席を目一杯倒して爆睡中・・・しかも荷物を通路に投げ出していたので通りにくいわ席にも座りにくいわで少しイラッとしました。少しでも睡眠をとりたい気持ちはわかりますが、途中から乗る人のことも考えて通路に荷物を出さないとかリクライニングは控えめにするとか、一定の配慮は必要なのではないかと思います。


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名立谷浜に到着したのは1:35頃。ここで20分間の開放休憩になります。といってもこの時間帯はトイレと自販機以外は全て営業終了しているので、買い物などはできません。まあ、この時間帯に買い物する人はいないでしょうが、個人的にはまだ店が開いている有磯海で開放休憩をしてもらったほうが良いように思います。運用上の都合があるのでしょうか?

その後3時過ぎくらいに黒崎PAで乗務員交代をしたようです(この辺りはもう半分うとうとしてる状態ではっきりとした時間は覚えていません)


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次に目が覚めたのは2回目の開放休憩前のアナウンス。6:35頃にパーキングエリアに到着しました。私はてっきりアナウンス通り国見SAだと思っていましたが、後でスマホのマップを確認したらその先の菅生PAまで進んでいたようです。ここで6:55まで休憩。


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ずんださん、2019年のブームになったタピオカへの熱い対抗心w


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改めて車両を眺めます。元は西日本JRバスの車両とはいえ、仙台ナンバーのグランドリーム車両というのも貴重な存在ですね。


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そして7時24分頃、定刻より約30分早く「百万石ドリーム政宗号」は仙台駅東口に到着しました。感想としてはゆりかご型の「クレイドルシート」は思ったよりも快適でしたが、走行音が気になったのとあまり深くまで倒せなかったため熟睡とまでは行きませんでした(富山駅出発後後ろの人に一声かけてから倒したのですが、深く倒すと「もうちょっと上げてくれ)と言われて倒し辛くなってしまったので・・・)

光や走行音についてはアイマスクや耳栓など自衛策が必要かとは思いますが、リクライニングに関しては正直乗車率や前後の乗客次第なところもあるので厄介な問題ではありますね。バス会社によっては最初からリクライニング角度の浅いシートを導入したり、消灯前に一斉にリクライニングする方式をとっている会社もあるそうです。あるいは一部の高速バスや飛行機で採用されている「シェル型シート」なら後ろを気にすることなくリクライニングできるので、そういったシートが普及してくれればいいんですけどね・・・

もう一つ残念だったのはHP上で紹介されていたインターネットカフェやカプセルホテル、レンタカーなどの割引券の案内がなかったこと。せっかくのサービスなわけですし、到着前に割引券の案内をして「ご希望の方は乗務員まで」と一言アナウンスしてくれるだけでも随分違ったと思うのですが・・・

 

trafficnews.jp

 

とはいえ、北陸と東北を直接結ぶ交通機関としては凄くありがたい存在です。北陸新幹線開業で仙台へは1度の乗り換えで3時間台で行けるようになりましたが、料金は2万円以上かかります。その点夜行高速バスは1万円以下で寝ながら行けますし、翌朝から観光に充てることができますから、人気が高いのも頷けます。このバスの成功があったからこそ、西日本JRバスも北陸~四国や中国地方への夜行バス開設に踏み切ったのだと思います。2020年以後も新たな路線バスの開設があるかもしれません。そんな期待を抱かせたJRバスの夜行バス乗車でした。

この後は仙石線に乗り換えて松島、さらに石巻へと向かいました。

 

 

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