〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

「底辺ブロガー」「底辺YouTuber」に陥りがちな人がやってしまう事

先日当YouTubeメインチャンネル「迷航空会社列伝」が登録者数2万人を突破しました!皆様本当にありがとうございます!おかげ様で先月収益化も復活し、ブログの方もちょくちょくgoogleやFacebookなどで紹介されてpv数も伸びて先月は月間6万pvを突破しました。

これも日々動画やブログを見て頂いている皆様のおかげです。これからも慢心する事なく精進して参りますので、よろしくお願いします!

 

 

さて、YouTubeのメインチャンネル登録数2万人、ブログの月間pv数6万と言う今の私の立ち位置は世間的には「そこそこ」らしいです。人気YouTuberの基準は登録者数10万人(最近はそこまで珍しくもないですが、固定ファンが多く付いている事には変わりありません)、ブログの場合は月間30万pvが成功のひとつの目安になるようです。

私はまだまだその域には達していませんが、今の立ち位置も誰でも到達できる、と言うものでもありません。いいものを作っていても評価されない人も少なくない中、私は本当に恵まれているなと思いますが、その一方で「有名になりたい」「再生数やpv数を稼ぎたい」「お金を稼ぎたい」と言う気持ちが先走るあまり空回りして、結果伸び悩む「底辺YouTuber」「底辺ブロガー」と呼ばれる人も少なからず存在します。

中には「こんなに面白いし為になるのに何で伸びないの⁈」と言う方もいますが、大抵は「伸びないのは当然」と言わざるを得ない内容の方だったりします。前者は放っておいてもいつか注目される時は来ますが、後者は根本的にやり方を変えない限り劇的にファンが増える事はないでしょう。

今回は私の今までの経験を元に、ファンが増えない人の特徴と対策を考察して行きたいと思います。まあ、私自身も人気ブロガーとは言えない立場ですが、少なくとも底辺から脱却できる程度のアドバイスはできると思います。あくまで個人の経験をもとにした考察ですのでこれが正しいと言うつもりはありません。参考程度に見てもらえると幸いです。

 

  • 動画やブログの方向性が迷走している

伸びない人がよく陥りがちなのが「毎日投稿して注目度を上げる」と言う動画やブログ投稿のセオリーにとらわれ過ぎて、毎日投稿しなければならないと言うプレッシャーからクオリティの低い動画や記事をアップし続ける事。

確かに投稿頻度を上げて早期にコンテンツを充実させる事自体は悪い事ではありませんが、問題はその中身。誰も見たいと思わない、作者が何を伝えたいのか分からない動画や記事を大量生産しても、誰も見ないどころか「この人はつまらないコンテンツしか出さないから期待できないな」と見限られて逆に自分のブランドイメージを下げてしまいます。

動画の構成力や編集力、ブログ記事の文章力などは数をこなして上手くなって行くものですが、流石に何十本も作ってもYouTubeの再生回数1〜2ケタ、ブログの月間pv数100以下なら「今出してるコンテンツは受け入れられていない」と潔く負けを認めてやり方を変えた方がいいでしょう。

実際、私自身もYouTubeで2桁だったのは最初の1カ月だけでしたし、ブログの方も開設から数ヶ月で4ケタのpv数は出せるようになりました。これも「量より質」を優先して時間がかかってもいい作品を出そうとした事が受け入れられたからだと思います。無理して低クオリティのコンテンツを量産するくらいなら、その時間と労力を質の高いコンテンツ作成に使って納得の行くものを作った方が有益だと思います。

 

さらに、低迷している人はジャンルを広げ過ぎてターゲット層を絞れていない方が多いです。私は動画もブログも基本的には「航空と鉄道を中心とした交通関係」という自分の得意分野に絞って展開しています。ジャンルの絞り込みは潜在的な顧客を絞るリスクもありますが、自分の強みを発揮できる分野で発信した方がよりコアなファンを獲得しやすくなりますし、発信する方も自信を持ってコンテンツを提供できると言うメリットがあるからです。

逆に私が交通と無関係な料理動画なんか作っても需要ないですし、不得意分野の科学系や芸術系の動画を投稿しても内容が薄く自らのブランドイメージを傷つけかねません。

 

一方、得意分野を絞れていない人は「これで勝負する!」という分野がなく、調査や構成も中途半端になって内容も薄くなりがちです。かつての総合スーパーが取扱品目を増やしたはいいがどの分野の品揃えも中途半端になって「何でもあるけど欲しい物がない」と専門店に顧客を取られたり、かつての「ひと通りのメニューはあるけど特徴がない」チェーン居酒屋が失速しているのと同じ理屈です。

得意分野を持たずに場当たり的にバラバラなジャンルの動画を作ってもコアな視聴者を獲得する事はできません。まずはテーマを一つか二つに絞ってコンテンツを作ることをお勧めします。ジャンルを広げるのはある程度規模を拡大してチャンネル・ブログ運営を安定させてからです。

 

  • 他の人の二番煎じ、丸パクリ

動画やブログを始めたばかりの頃は、どうしてもやり方が分かりませんから、誰か人気のある人の作品を見よう見まねで参考にすると思います。実際、私自身も最初の頃は他の人の動画やブログを真似ていましたし、一部構成やBGMなどを真似したりしていました。もちろん真似た作者様への敬意やリスペクトは忘れてはいけませんし、そこからその人なりのエッセンスを加えて行って独自のスタイルを確立していけばいいと思います。

 

しかし問題なのは動画の一部ではなく、構成や内容そのものを丸パクリして元の作者の人気に乗っかろうとする事。向上心や元の作者へのリスペクトではなく、人気のある人のおこぼれを貰って手っ取り早く人気を得ようとする一種のコバンザメ的手法と言えます。

「オマージュとパクリは似て非なるもの」とはよく言われますが、元の作者へのリスペクトが感じられ、お互いにいい影響を与えてプラスになるのがオマージュ、元の作品の劣化コピーでしかなく、低クオリティな内容で本人どころか元の作者の評判も落としかねないのがパクリ、と言えば何となくお分かり頂けますでしょうか。

 

パクリ動画は一時的には元の作者のファンが流れて再生数は伸びるかも知れません。しかし、元の作者とのクオリティの落差が大きいとすぐに視聴者は離れ、逆にパクられた事を知った元の作者やファンを敵に回してしまうかも知れません。

安易なパクリは長い目で見ればマイナスですし、再生数が伸びたとしてもそれはあなたの実力ではありません。もしそれでもパクるというなら、元の作者を感嘆させるくらいクオリティの高いものを作って下さい。そこまでやれば元の作者もファンも何も言わないと思います。

 

・・・まあ、最初からパクリ上等な人はそこまで本気でやらないと思いますが。

 

  • 「拡散希望」「フォロー歓迎」「いいねお願いします」など過剰な承認要求

自分の思い通りに動画やブログが伸びないと、なんとかして視聴者や読者を集めたいと思うのは無理もない事です。誰か他の人に広めて欲しい、「いいね」が欲しい、フォローしてファンになって欲しい。動画製作者やブロガーなら誰しも思う事なのでそれ自体はいい事です。

しかし、それをあからさまに発信しまくると周りはドン引きしてかえってあなたの周りから離れて行きます。

 

考えてみて下さい。いきなり見ず知らずの人がやたら仲良くしようとすり寄ってきたり、道のど真ん中で「友達になってくれ」と叫んでいたり、誰彼構わず「いい商品だから勧めてくれ」と強引に商品を売りつけようとするセールスマンが目の前に現れたらあなたは仲良くなりたいと思いますか?恐らく大多数の方は「NO」と答えるのではないでしょうか。

 

ブログや動画のタグ、SNSなどで「拡散希望」「相互フォロー」「いいねお願いします」「コメント歓迎」などのタグをベタベタ張りまくっている人はある意味上記の行動と同じ事をネット上でしているようなものです。

 

やっている当人のファンを増やしたいという気持ちは良く分かります。しかし、傍目から見たらその必死さだけが伝わってかえって避けたくなってしまうのではないでしょうか。コンテンツの内容が良くないなら尚更です。

コンテンツの内容が良く、視聴者や読者が他の人にも勧めたいと思えば作者が動かずとも勝手に広めてくれますし、数字は伸びていきます。宣伝に必死になる前に、まずはコンテンツの充実やクオリティの向上に努めるのが先決でしょう。宣伝に力を入れるのは人を呼べるコンテンツができた自信がある時か、一定のファンを獲得して基盤を築いた後です。お客様に自信を持って出せる商品がないのに宣伝ばっかり必死になっても無意味なように。

 

ちなみに、私は動画やブログの新作ができたらツイッターで報告・宣伝していますが、何度も宣伝したりタグをベタベタ貼り付けるような事は基本的にはしていません(伸びが良くないともう一度アピールする位はしますが)。自分のコンテンツに一定の自信はありますし、伸びなければ満足させられなかった自分が悪いと思っているからです。

 

  • 視聴者・読者が求めるニーズとの乖離

動画もブログも見てくれる人がいるからこそモチベーションも上がりますし、頑張れるもの。特に近年では動画やブログのマネタイズが一般的になっており、金銭的な意味でも参入する人は多くなっています。

しかし、動画もブログもある意味客商売。姿は見えなくとも自分の動画やブログを見てくれている「顧客」は確実に存在しますし、顧客のニーズに乖離したコンテンツではいずれ視聴者・読者は離れて行きます。自分の基本スタンスは変えずとも、常にニーズを汲み取る努力は必要ですし、時代の変化に合わせてやり方を変える必要がある事には変わりありません。

もちろん「趣味でやっているから再生数は関係ない」「日記代わりにブログを書いているから親しい人だけみてくれればいい」と言う方には今書いた事は余計なお世話でしかないと思います。しかし、ある程度再生数やpv数を増やしたいのであれば、ましてや収益化を目指しているのであれば、その原動力となる視聴者や読者の事を考えずに突っ走るのは絶対にお勧めできません。

 

伸びない人は視聴者・読者が求めているものとは乖離したコンテンツを提供し、悪い意味で自分のスタンスを貫いている人が多いです。例えば上記に挙げた他人の丸パクリ動画を出したり、目先の流行りに飛びついてコアなファンが求めるものと乖離した動画を出したり。低評価や批判コメントが多いのに軌道修正しないのもまずいと思います。

或いは視聴者が求めているのは解説動画なのに再生したらネタに走ったり感情的な批判ばかりで肝心の解説はわずかで内容も薄っぺらい動画だったらどうでしょうか?最初からネタ動画、物申す系だと宣言していればともかく、解説動画っぽいサムネや説明文だったら見終わった視聴者はほぼ間違いなく失望して離れて行きます。

最近になって急に批判コメントが増えたり、再生数が激減したら、あなたが今出している動画は視聴者が求めているものではないかも知れません。冷静に批判を受け止め、何が間違っていたのか分析する必要があるのではないでしょうか。

 

  • 誠実でない

どの分野でも誠実な人が好まれますが、実名や顔が分からない、肩書きも基本的に通用しないネットの世界ではその傾向がより強いように思います。人となりが分かる物差しが限られる分、その人の作品やSNSの文章や言動から信用できるか否かを判断するしかないためです。

私は営利だろうが非営利だろうが、ネット上に発信したものには責任を持たなくてはいけないと思っています。それ故に自信を持って出せないコンテンツは出しませんし、SNSの発言には注意を払っているつもりです。それでも不適切な表現や間違いを指摘されて、修正したり削除したりした事も何度かありますが・・・

 

伸びない人はその辺の管理が甘く、何度も繰り返し発言の撤回やコンテンツの削除に追い込まれているのではないでしょうか?ファンが増えないうちにそう言う事を繰り返すと「この人の出すコンテンツは信頼できない」と判断されて人は去って行きます。新しいコンテンツを出す前に、ネットリテラシーを考える必要があるでしょう。

 

また、「自粛します」と言った後すぐに新たなコンテンツを投稿したり、 矛盾を指摘されると言い訳にならない言い訳をするのもNG。自粛する事自体は事態の沈静化を図る、反省の気持ちを対外的に表明する、一度ネットから離れて自分を見つめ直すなどの効果がありますが、舌の根も乾かぬうちに投稿再開したら「自粛宣言はその場しのぎだったんだな」「自分で宣言した事も守れない信用できない人物」と判断されて更に炎上するか、ファンが離れて行ってしまいます。

自粛すると宣言した以上は最低でも一ヶ月単位は沈黙を貫くべきでしょう。その間は原因分析と再発防止の対策に充て、批判は素直に受け止めて自粛期間終了後同じ過ちをしないよう準備して臨めばいいと思います。我慢できないなら最初から自粛宣言しない方がまだマシです。安易な自粛宣言と自粛破りは逆効果でしかありません。

 

  • まとめ

以上、動画やブログが伸びない人の特徴と対策を考察しました。要約すると動画やブログが伸び悩む原因は

 

・強みや得意分野を絞れず方向性がぼやけている

・コンテンツ充実以外の事に一生懸命

・視聴者・読者目線でない

・行動や言動に一貫性がない

 

の4点に尽きるのではないかと思います。これはネットに限った事ではなく、例えば経営が行き詰まった企業にも当てはまる事です。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言うことわざがあるように、伸びない動画やブログには何かしら問題があるもの。上記に挙げた原因はある意味当たり前の事ではありますが、その当たり前をやるのが実は一番難しい事ではないかと思います。私自身、完璧にできているとはとても言えませんが、それでも上記に挙げた事は気を付けているつもりですし、そうありたいと思っています。動画やブログが伸びなくて悩んでいる方は、少しでも参考にして頂ければ幸いです。

 

 

↓ある意味コンチネンタル航空やJALの再建もこの「当たり前の事を当たり前にやる」事が基本でした。言うは易く行うは難しですが、できることから少しずつ取り入れていきたいですね。


迷航空会社列伝「全米最悪の航空会社」コンチネンタル航空~栄光から凋落へ~


東海道交通戦争・最終章②~沈んだ太陽は再び昇るのか~カリスマ経営者最後の挑戦

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村