〜Aviation sometimes Railway 〜 航空・時々鉄道

航空や鉄道を中心とした乗り物系の話題や、「迷航空会社列伝」「東海道交通戦争」などの動画の補足説明などを中心に書いていきます。

JALも引っかかってしまった「振り込め詐欺」は他人事じゃない

未だに多くの人が被害に遭う「振り込め詐欺」しかし、まさかJALが引っかかってしまうとは予想外でした。

 

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JAL程の大企業が振り込め詐欺に引っかかるのもお粗末と言えばお粗末ですが、今回の場合は航空機リースや航空貨物の業務委託料と言う、航空業界以外ではまず発生しない支払いで、しかも担当者の会社名や名前、振込金額など一部の人しか知らないはずの情報もメールに書いてあったようですから、信じてしまうのも無理はないのかなと思います。

余程大きな裏組織が暗躍してたのか、相当な凄腕ハッカーが関与してたのか、はたまた関係者が関わっていたのかは分かりませんが、企業を狙った詐欺メールは何もJALに限った話ではなく、どの会社にも起こり得る事です。

 

 

・・・なんて書こうとしたらスカイマークも同様の詐欺に遭っていた事が発覚。航空業界をターゲットにした組織的な犯罪の可能性が出てきました。これはもう他の会社にも被害が出る可能性は十分ありますし、「JAL間抜けだね」で済まされる話じゃ無くなって来ましたね。

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しかしこのビジネスメール詐欺、どの会社にも起こり得る話ですし、JALのように担当者名や本物そっくりの請求書まで添付されたら信じてしまいそうです。ましてや、その請求メールが急を要する支払いで、支払いが遅れると会社に影響を与えるものだとしたら?人によっては「急いで振り込まないといけない」という、一種の強迫観念に襲われて、正常な判断ができないまま振り込んでしまう人もいるかも知れません。

個人をターゲットにした振り込め詐欺でも、いくら「それは詐欺かも知れない」と銀行でとめられたとしても聞く耳を持たずに振り込んでしまう人がいるのも、こうした強迫観念や焦燥感に追い立てられて正常な判断ができない状態だからでしょう。詐欺とまでは行かなくとも「今購入すれば〇割引き」とか「今売却しないともっと値段が下がりますよ」という焦燥感を煽る売り文句はいくらでもあふれています。

 

この手の詐欺被害を防ぐには、月並みですがいったん冷静になって内容を吟味すること。そして、少しでも怪しいと感じたら担当者に確認を取る事。一旦パニックになったら気持ちを落ち着かせるのは困難になりますが(と言うか本人がパニックになってるという自覚すらないかも知れませんが)、それでもどこかで冷静になる目は必要かもしれませんね。